図書館のチラシで知った印刷博物館の世界のブックデザイン2020-21展に行ってみた。
やってみたこと
図書館のチラシで知った展示に、なんかおもしろそう!というノリと勢いで行ってみた。
「世界で最も美しい本2021コンクール」、日本、ドイツ、オランダ、スイス、中国のコンクール入賞図書が展示されている。場所は印刷博物館。
展示物の本を実際に触れられるとのことで、感染症対策のため備え付けのゴム手袋を装着して展示室に入った。
いくつもの細長いテーブルに本が整然と並べられていて、華やかさのない何かの資料室のような感じが新鮮。
寸評を見ながら展示作品を実際に手に取って見る。取扱注意の作品は緊張した。本の見た目がブックデザインと思っていたが、寸評を通じて色々なデザインの観点があることを知った。
紙の種類や質感、印刷の手法、綴じ方、箱のデザインなど、製作者が意図して作っていることも知ることができた。
展示作品を通して、知らなかった小説家、写真家、画家、デザイナーを見つけたり、読んでみたい本、手元に持っておきたい本が見つかった。
楽しめたこと
- この展示でしか見ることのないであろう本を手に取ってみられたこと
- デザインの観点での本の楽しみ方を知ったこと(読む、見るだけでなく)
- 新しい観点で本を見られたこと
- 未知の作家を見つけたこと
- 読みたい本、欲しい本を見つけたこと
やってみてわかったこと
- なんかおもしろそう!はやっぱりおもしろい
- ブックデザインの観点がわかると読むだけでなくデザインも楽しめること
- 作り手がいて本ができているということ
- 方法を知ることで楽しめる対象が増えること
そもそも本が好きなのでブックデザイン展に興味を持ったように思うし、その直感を無視しないで実際に行ってみるとやっぱり面白かった。
展示を通してデザインの見方を知って、これまで見過ごしていた本の楽しみ方を身につけられ、これからは読むだけでなく、新しい楽しみ方ができそう。
そして本の作り手の存在を意識できるようになったことで、今後は中身だけでなく本というものを拝見いたします、という気持ちで向き合えそう。
今回のようなブックデザインの見方は楽しむための技術と言えると思うし、その技術を身につけるともっといろいろなことを楽しめそう。
あそび方
事前に情報収集しない。
展示内容に過度に期待しない。
作品を見る。
備忘録
印刷博物館初訪問凸版印刷の社屋に併設で会社訪問みたい感染対策手袋(ゴム製)初体験
『Date Centers』 の受賞理由ースイスのサーバーインフラに関する法律などの学術書。重厚な内容を巧みなデザインで驚くほど軽く感じさせ、幅広い読者を対象とすることに成功しているー
その内容で、この部厚さと重厚な雰囲気、本当か?
Enzo Mari 展覧会のカタログ『Matthew lutz kinoy Natsuko Uchino keramikos 』
中国の本(漢字がわからない)
(ゴム手袋の中が汗でしっとりしてきた)
『榲桲に目鼻のつく話』色と絵
『隙ある風景』笑える
『抽斗のなかの風景』読みたい
『NEUTRAL COLORS1』オフセット印刷とリソグラフ印刷がなんとかで、気になる雰囲気
花森安治選集読みたい
『klimaatverdriet』色とイラストが好み
『Waiting for the sibyl』
『Encampment Wyoming』
『東京商店夫婦』読みたい