詩の書き方がわからずいくつか本を読み(「詩ってなんだろう(谷川俊太郎著)」、「詩とことば(荒川洋治著)」、「詩的思考のめざめ(阿部公彦著)」)、散文に対する詩以外の俳句・川柳のという存在を知り、川柳→俳句→詩(→日記)という順にやってみた。
学生時代は答え、仕事では論理的な文章で、ほぼ自分の外のことばかりを書いていたように思う。それに対して川柳や詩、日記は自分の中のことを詠む・書くことで、自分が日常に頭の中で感じていることをことばにして書き記しておくというもので新鮮な感覚で楽しめました。
進学を意識する学生生活あたりから、遠い未来(老後?)を見据えて自分に関係ないことばかり意識していた気がしますが、今回、普段感じていることを書きだすということで、自分の今の生活を意識することができた気がします。
いちばん取り組みやすかったのは川柳。自由すぎて難しさを感じて躊躇した詩に対して五・七・五の型の制約があって、少ないことばですむこと。型にうまくおさめるプロセスがあって、型にうまくおさまったときの爽快感も楽しめるポイントです。
川柳で感じたことを書き記すという体験をしたことで、詩(と思って詩)を書くこともできました。ただ、それが詩というものなのかどうかわかりませんが川柳じゃおさめきれないものを書き記しておくという点ではおもしろいです。
詩を書いてみたら、もっとラフに日々記すものが日記なのでは?と思いやってみた日記も本当に雑になんでも書いておけてよいです。
俳句は参考にした入門書が上達することを意識させられる内容だったことと、季語という制約に苦労してノッて楽しむところまではいきませんでした。
詩・川柳・俳句・日記のどれも具体的にことばにすることで日常に感じているフワフワやモヤモヤがどういうものか実感できます。日記が最も雑に記すことができ、詩は自由に、川柳と俳句はぎゅっと集約してことばにするという感じです。
どれからでもよいので取り組みやすいもので日常に感じていることを書き出してみるとおもしろいと思います。