手縫いで繕う(ダーニング)

レポート

ジャージの膝の穴をミシンでガリガリ機能的に塞ぐようなのでなく、糸と縫い針でちくちく装飾的に縫うダーニングという修繕方法で、妻は洋服や靴下を繕っている。妻に教えを乞うてダーニングをやってみた。

やってみたこと

子どもの靴下(ピンク色)で練習ダーニング

靴下の穴をダーニングマッシュルームに被せる。

穴を覆うように赤いモヘア糸で横糸用の糸を数本通す。

続いて交互に絡めながら縦糸を通し、結び止めして完成。

襟と袖口が擦切れた自分のシャツ(紺色のギンガムチェック)をダーニング。

黄色の麻糸、水色の刺し子糸、紺色の刺し子糸で順に1センチ角の格子を作る。

再び黄色の麻糸で格子を2つ作り、(少し飽きてしまい)残りの箇所は自己流でちくちくして完了。

袖口は”かがり縫い”でダーニング。

黄色いモヘアで別のシャツ(ブルーのシャンブレー)の袖口をダーニング。

かがり縫いがはかどりピンクのモヘアも織り交ぜてあっという間に完了。

楽しめたこと

  • 子どもの靴下が可愛いく仕上がったこと
  • 麻の糸とモヘア糸
  • 仕上がって見えてくる全貌

やってみてわかったこと

  • 修繕パターンとある程度の技術をマスターするほうがより楽しめそう
  • 自分用の装飾的な修繕より誰かの修繕の方がのれる
  • モヘア糸の魅力
  • 繕いながら長く使えそう

子どもの靴下は楽しくできたが、シャツの襟はそうでもなかった。修繕範囲が広く、技術不足ではかどらず、作業のような感じになったためだ。参考にした本(『暮らしの手帖』)には四角、ゴマシオ、ハニカム、タンバリン、あて布、などいくつかのパターンが紹介されている。パターンを織り交ぜると縫うのも見た目も楽しめるから、いろいろできるほうが楽しいよね、という先輩(妻)の助言も納得。それでも、やってるときは木片を削る時のように手元に集中して没頭できる。

自分のシャツにかわいい装飾するぞ!というより、子どもの靴下をかわいく仕上げてあげよう!というほうが楽しくできるので、シャツの襟ははかどらなかったのかもしれない。

何種類かの糸のなかでモヘアが断然魅力的で、シャンブレーのシャツと黄色いモヘアはなんだかよさそう!とひらめいたら、ワクワクしながら没頭してあっという間に仕上がったので、気持ちの昂る素材があればつたない技術でも楽しめそう。

擦切れて出番がなくなったお気に入りのシャツも、ダーニングでまた着られるようになった。さらに”あれを着てるんだ”っていう充実感みたいなものもある。繕い続ければいつまでも着続けられそうな気がする。

ダーニングには繕う楽しさと、それを使う楽しさがある。

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