知らない街歩き

レポート

知らないところ、行ったことのない場所に行くのは楽しいだろうと思い、検証のために浦賀へ行ってみた。

やってみたこと

行き先を海が近くて、古い街ということで楽しめそうな気がした浦賀にした。

どこにどんな見所があるのかなど下調べせずに訪れた。

京急電鉄本線の終着駅浦賀に着いた。駅改札に「開国のまち浦賀へようこそ‼」とあり期待させられる。

駅を出ると歴史を感じさせる風情はなく、街の散策はやめて地図を見ながら海を目指した。

早く海に出たいと思うあまり、海岸までの起伏のある道のりは退屈で苦痛に感じた。

ようやく辿り着いた浜辺に5メートルくらいの高さの得体の知れないものがあった。ダルマや熊手や門松などが組み上げられたもので、翌日の鴨居八幡神社のお祭りでお焚き上げする『さいと』というものだった。海辺と偶然に『さいと』とめぐり合ったことにとても興奮した。

『さいと』を飽きるまで眺めた。

干潮の入り江の岩場を端まで行ってみた。

浜を出て先へ進んだ。

すぐ隣の白い砂と青い海のコントラストがきれいな砂浜にたどり着いた。

貝殻や陶片をいくつか収集した。

浜を出て先へ進んだ。

海岸線の車道沿いをしばらく散策した。観音崎自然博物館を過ぎると海沿い遊歩道を歩いた。

少し時間を気にしながら足早に海沿いをいくつかの浜を経由しながら散策した。だんだんと自然が薄れていくような感じがした。

馬堀海岸駅について散策を終えた。

楽しめたこと

  • 歩いたことのない道を散策すること
  • 見たことのない景色を見ること
  • 偶然に『さいと』に遭遇できたこと
  • 海をのんびりと眺められたこと
  • 自然を感じながら散策したこと
  • 浜辺を歩いたこと
  • 浜辺で陶片を拾ったこと

やってみてわかったこと

  • 行ったことのない場所を散策することはおもしろい
  • 自分の興味で行き先を選ぶとそれを期待してしまうこと
  • その興味への期待が外れるとマイナス方向に作用すること
  • 新しい体験は楽しい

行ったことのない場所というのは、そこにあるものや雰囲気を初めて見たり体験することになる。その新鮮さの刺激の度合いにもよるが、初めての場所を散策することは刺激に満ちているのでおもしろい。初めての場所でも既視感のある場所はそんなに刺激が少なくつまらないかも知れない。

今回は古い街並み、海・自然に対する興味で行き先を選び、古い街並みがなかったこと、自然の中の人工的なものに対して残念さを感じてしまったのは、やはり期待してしまっていたからだと思う。興味で行き先を選ぶといい面とよくない面がある。

最初の浜にあった『さいと』を見たことがとても印象的だったように、新しい体験は刺激的で楽しい。

はじめて行く街のあそび方

下調べをしない

直感で行き先を決める

興味にしたがってあれこれやってみる

具体的な期待はしない(この先にはきっと〇〇がある、のような)

ざっくりしたゴールの場所や時間のイメージを持って散策する

ゴールできるだけの余力を持って散策する

備忘録

地元のパン屋さんで昼食のパンを購入(カレーパン、あんドーナツ、カスタードクリームドーナツ)

観音埼灯台方面を目指して散策開始。

海の気配はするもののなかなか海が見えない

バスにすればよかったと後悔させる坂道

鴨居小学校前のカーブを超えると遠くに海が見えてくる(やる気もでてくる)

海に出ると砂浜に巨大な構造物(鴨居八幡神社のお焚き上げ「さいと」のために古いお札などを組み上げたもの)

荘厳で整然と組み上がった姿に感動しながらパンを食べる。食後に干潮で干上がった岩場を歩いて入江の先の方まで行く。

再び散策。

数分歩いたところに小さな浜辺。

ご近所さんが犬と戯れているのを横目に石拾い。貝殻が多く、石はほぼない。陶器のかけら、瓦?のかけらを発見して収集。白いきれいな砂浜で水の透明度も高そうで羨ましい。

再び散策。

海沿いの道。たたら浜、観音崎自然博物館あたりからなんとなく人工的な雰囲気に。博物館を超えた辺りの小さなトンネルを抜けると海沿いに整備された遊歩道が。右手に海を見ながら人工的な雰囲気の道を行くと観音崎海水浴場へ。

浜辺を抜けて海沿いの道を歩く。

だんだん山の影になり薄ら寒い感じと疲労感で気持ちもなえはじめる。

防衛大学校の施設、港街、走水海岸、とやや足早に経由して、馬堀海岸駅にたどり着く。

後半は時間的に余裕があり、疲労感もなければもっと楽しめそうな感じはある。

タイトルとURLをコピーしました